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Zガンダム劇場版第二部「恋人たち」レビュー 評価:かなり悪い

老師です。

さっそく劇場版Zガンダム 第二部「恋人たち」を観てきた。

今回、ヒロインの声優変更騒動があり出足が心配されたが
やはり人が少なかった。

関連記事:劇場版Zガンダムのフォウ役を島津冴子さんに戻せ

楽々座れた。

概要

20点
盛り上がりに欠ける。
第一部の構成力は何処へやら、
第二部では、しぼんで元の富野監督に戻ってしまった。
あれはバブルだったのか?


印象
当時のZ中盤の印象はキャラクターだけである。

フォウの頭痛が痛そうで見ていられなかった。
当時、老師も病気で痛みに悩まされておりTVでもか!
と思ったものである。

アーガマを狙う狙うと言いながら何故か狙わないヤザン。
ジェリドの猪突猛進と接射でも当たらないビーム。
シロッコ、バスク、ジャマイカンの謎の撤退と手を抜く攻撃。
なぜかそれに追随するサラ、マウアーということで
全体として意味不明だった。

「どう変わっているか」

あまり変わっていない。
キャラが基本である。

謎の撤退とか手抜き攻撃は、あまりない。
第一部より細切れで、さらに各キャラの印象が薄い。

話の構成
当時
アムロ再び以降はかなり話が混沌としており
なかなか理解できなかった。


「どう変わっているか」

TV版のダイジェスト版である。
これでは混沌さも、そのままである。


老師希望のエレベータで
シャアとアムロの会話「宇宙(そら)に上がるとララアに会ってしまうと思っているだろう」
は入っており、うれしかった。波が打ちつけてくる場面もGOOD。

また希望の裏の政治的な動きも見え良い(しかし説明ナレーションが欲しい)。

ジャミトフも深く描写されており良い。まともな判断力があるようだ。
(ただの悪人では総帥にはなれないと分かる)

冨野監督の言っていたようにシャワールームに隠れるシンタ、クムを
ノーマルスーツルームに隠れるようにしたのは成功だ。
シーンを短縮できた。ここは唯一驚き納得できる。


問題点:

<ブレている話の柱(ここが重要だったのに)>
・エンターテイメントなら強烈なライバル描写が無いのが敗因だろう。

これは初代ガンダムではランバラル(グフ)、シャア(ズゴック)で保っていたが
それに相当するであろう、フォウ(サイコガンダム)、シロッコ、サラ(ドゴスギア)のねちっこい描写が
無いのが原因だ。

・ドキュメンタリー風(政争風)ならば
ナレーション、地図説明が無いのがいけない。

・恋愛映画なら微妙な会話が少ない。(多分これが本命)
例:
ベルトーチカとアムロの石鹸話(この香りヘレンへレンでしょ)。
ミライとベルトーチカの夫婦の話(夫婦は離れていても分かりあえるものなのよ)。
シロッコとサラのハンバーガー屋の話(シロッコとサラが初めて会ったのは実はハンバーガー屋 
サラ店長にハンバーガを頼むシロッコを見てみたかった 回想でも良い)。
ジェリドとマウアーの配属の話(ジェリド、私、あなたと同じ艦に配属されて嬉しかった。分かる?)。

主軸がブレている感じだ。どれかを柱に置いて欲しかった。

<描写、カット、方向のブレ>
・ベルトーチカのアウドムラ着艦に時間をとり過ぎ。
ここまで凝らなくても良かったのではないか。
(アムロとベルトーチカが石鹸の話題をする所とかリンゴをかじる場面を出して欲しかった
特にリンゴの場面はZガンダムでは歓談の場面でよく使われており
クッションになるので欲しいところだった)

・シロッコのアポロ作戦を中盤の
山場に、すべきだった。
(初代ガンダムⅡのジャブロー降下作戦並みの大規模戦闘が見られたのに)
コロニー落としと爆破は同時進行にして
パニック映画っぽくすべきだった。

・ランバラル以上に優しく道理が通っているシロッコを
描写させ表の顔をサラに見せ演じさせる。
(もっともらしい大義を言ったりサラに優しく命令する所など)

裏の顔はマウアーとカミーユに見せて欲しい。
(あからさまに悪いのがいい。”好きにさせておけ”など
ムーンアタックで一瞬見せた悪い顔が出ると良かったのではないか。
でなければカミーユがスパイでフォンブラウンに潜入した時
、遠めで見てシロッコの悪い心の声で聞こえると良い。)

・マウアーはシロッコとカミーユ両方から守ろうとして
死ぬと良い。例としてジェリドを、かませ犬として使い
シロッコの意図的(シロッコ:見える。この角度だ。右舷35度砲撃手。狙え!)な
砲撃とカミーユの攻撃に挟まれると良い。

・ジャミトフがバスクをぼやく場面があるのだが、その後には
重ねるようにバスクの場面を入れないと誰のことを言っているのか分かりにくい。

・2度もサラのアーガマ監禁描写をするなら、ノーマルスーツ固定器に取り付けられ
 レコアと二人きりになった時点で
 アナハイムエレクトロニクスの黒い部分をもっとサラに語らせるべきだ。
 その上でレコアをティターンズに誘う。

 例:「シロッコ様が設計した汚れていないMSに乗れるわ 私のポケット見て 迷っているなら
 一緒に戦わない?相応しい人を探すように言われていたの 」
 とでも言う。レコアにパラスアテネの図入りスペック表を渡す。
 それをレコアがブライトなどに言い出せない描写を付ければ一話分圧縮できたのだが。

<軽薄な恋人たち>
・恋人たちと言う割にロマンチックではない。
いきなりキスシーンばかりで恋をはぐくむ過程が無い。
これではキス友達である。

・ブライトも、うわのそらで会議中に家族のムービーを見ているのは
安い感じで良くない。
ここはTV版のように一人で見て泣いて欲しかった(悲惨な戦争後だと泣けるんだ)。

・カミーユもTV版でも、そうなのだがフォウの後すぐにファに
擦り寄るのが理解できない。
映画のような公衆の前では嫌悪感を抱かせる。


・ヘンケン艦長とエマの描写も言うなれば
セクハラ系の職権乱用の話であり、同じするなら
ブライトなどが、さりげなくエマの意見を聞いた上で
職務移動させる描写の方が良かったのではないか?


冨野監督はブレンパワードの時のような温かくデリケートな気持ちが足らない。
恋愛描写は
ブレンのように女性の脚本家に意見を聞くべきである。

<希望>
フォウは
こめかみに銃を当てられウッダーに打たれ、なおかつ
上空の輸送機スードリからゴミみたいに落ちる描写がある。

生きているだろうか?
ここはファンへスペシャルプレゼントとして生かして欲しい。

落下中にサイコガンダムに拾われ”永遠のフォウ”で第三部で甦ると良いのだが。
ここで島津さんでやるのが意味がある。
頭が痛い描写も生きてくると思われる。
(頭痛は麻薬を連想させるので銃の後遺症というのは良い そういう複線でありますように
”頭が痛い”演技は島津さんの方がゆかなさんより痛そうだ)

演出・キャラクター新作画
当時この話数ぐらいからニュータイプ描写がたくさん出て来た。
まさに色々感じるのである。”何だこの感覚、この感じ”
なんとステファニー・ルオにまで感じていた(これは、いまだに意味不明)。

またパソコン、計器類は空想だが、なかなか標準的でよかった。

「どう変わっているか」
あまり変わっていない。 電波系描写は少なくなった。

PCが出てくる。しっかりVGA端子まである。こういうのは風化が早いので
抑えて欲しい。標準的でありつつ未来のPCを出して欲しかった。
(ありえるのは旧世紀の古いPCを使っているのはセキュリティ上意味があるなど
伝書鳩を使うようなレベル)

今回は新作画と旧作画の差は目立ちにくかった。
北爪氏は目が横に長いので、好みが分かれるが
絵のまとまりは良いですね。

新作画は鼻の線が気になった。

モビルスーツ・戦闘画面
当時はランチャー系や初代トランスフォーマー大流行の時で
対抗して変形モビルスーツ多数、ランチャー多数である。
また
まったく当たらないビーム。弱そうなビーム。
さらに小さく見えるモビルスーツであった。

「どう変わっているか」
迫力がある。しかし第一部程ではない。 完全新作レイアウト場面が少なく燃えるライバルが いないからだ。 それはサイコガンダム、ドゴスギアなのだが…。 描写がいまいちである。 また、引いた画面(全景と配置の説明)と アップのギミック詳細描写の説妙な対比が無いからだろう。 これでは模型も売れないよ…。

問題点:
・ドゴスギア、サイコガンダム描写がいまいち。

・砲撃を相手艦まで追いかけるような描写が欲しかった。

・ブライトの弾幕描写が無いのは良くない。

・ZガンダムはTV版のように回転しながら変形するほうが格好良いと思う。

・変形の新作画が少ない
(変形は初代トランスフォーマーのようにさりげなくの方が
格好いい)

・引いた全景と配置説明の画面と
詳細ギミック説明画面の数量バランスが悪い。
(アップが多すぎ)

声優陣

今回の騒動
フォウ(ゆかな)は、まあまあ。
頭が痛い表現は恋の痛み程度だった。
今回は前向きのフォウのようなので、こんな物か。

サラ(池脇)は、声優声ではない。
何か籠った声で聞こえにくいし表現力は、あまりよろしくない。
(例;カツを騙すのとシンタ、クムを騙す表現が同じである)

少し不快に感じたのが
ファである。
笑う時があるのだが笑い声が何か小動物のようで
人間離れしており気持ち悪かった。


総評

全体的に良くない。
映画なのだから盛り上がりが欲しい。
TV版を見ていない人でもなんだか分からんが凄い!という盛り上がりが欲しい。
または、説明ナレーションが欲しい。

この度の失策は
フォウ(島津)、サラ(水谷)ファンと少しのロザミアファンの呪いであろう。
頑張って欲しい。

第二部は問題が多い。
DVDは時間がかかっても声優問題や上記問題を修正した(ファンの声を聞いた)
ディレクターズカット版を付けるべきだ。(DVDなら二重音や追加特典なども十分入れられる)

第二部の老師独自の改善案は書き足りないので別記事で書く予定。

追記:Zガンダム劇場版Ⅱ「恋人たち」改善案

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コメント

コメントありがとうございます。

そうですね。

全ては第三部にかかっています。

投稿: 金色老子 | 2005年12月31日 (土曜日) 午後 12時42分

TBありがとうございました!
確かにもっと方向性はっきりしたほうが良い作品になったでしょうね。
これじゃあ初めて見た人は絶対無理だと思いました。
3部目はどうなることか、期待と不安ではちきれそうです。

投稿: りょーちん | 2005年12月31日 (土曜日) 午前 03時42分

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